背景
ある日突然、WordPressの管理画面にログインできなくなりました。その時の対処記録です。現象としては「正しいアカウント情報と正しいパスワードをいつも通りに設定していのにログインできない」というものです。原因はWordPressのプラグインVersionが古いためでした。。。同様の現象に遭遇した方のお役に立てれば幸いです。
reCAPTCHAとは?
reCAPTCHAは、Googleが提供する無料のボット対策サービスです。
ボットとは、特定のタスクを自動化するプログラムやソフトウェアのことを指します。
本来は大量のデータ処理や反復作業を迅速に行えるため、効率化やコスト削減に寄与する便利なものです。
しかし、このボットを悪用し、Webサイトをハッキングされる恐れがあります。
reCAPTCHAをWebサイトに導入することで、Webサイトを狙うボットから守ることができます。
具体的には、以下のような手法がとられています。
- コンピューターが読み取れないくずれた文字を表示し、ユーザーに読み取らせる
- ユーザーにチェックボックスをクリックさせる
- ユーザーに特定の画像を選択させる
reCAPTCHAは、必ず導入が必要というわけではありませんが、ボットへの有効な対策ですので、積極的に利用を推奨されているセキュリティ技術です。
対処①:まずは管理画面にログインする
WordPressのプラグインをアップデートするにはログインしないといけません。矛盾していますが、方法があります。
FTPクライアントツールを利用してサーバーに直接接続してreCAPTCHAを一旦無効化します。
その前に、サーバー側でFTPアカウントを用意します。私の場合はConoHaサーバーと契約しているため、ConoHaサーバーの場合の手順となります。
サイト管理⇒FTP⇒+FTPアカウントと進み、ユーザー名とパスワードを設定することでFTPアカウントが作成できます。
次に、FTPクライアントツールをダウンロード、インストールします。
なんでもよいですが、FileZillaというものをインストールしました。
FileZillaを立ち上げ、ホスト名にFTPサーバーのドメイン情報、ユーザー名とパスワード、ポート番号を入力するとサーバーへアクセスできます。
サーバーへアクセスすると、サーバー内のフォルダ情報が閲覧できます。その中でreCAPTCHAに関連したプラグインのフォルダを探し、見つけたら適当にリネームします(末尾にaを追加するとか)。
リネーム後、WordPressのログインができるようになります。
なお、ログイン後、速やかに先ほどのフォルダ名称を基に戻します(サイトのセキュリティ確保のため)。
対処②:プラグインをアップデートする
プラグイン⇒インストール済みプラグインと進み、プラグインをアップデートします。
これで対処は完了です。
参考にさせていただいたサイト
以下のサイトを参考にさせていただきました。ありがとうございました。
https://cocuu.jp/blog/google-recaptcha-error
まとめ
今回実施した手順を以下にまとめます。
- ConoHa管理画面からFTPアカウントを設定する
- FTPクライアントツールをインストールする
- FTPクライアントツールからFTPサーバーへアクセスする
- FTPサーバー内の関連したフォルダ名称を変更する
- WordPress管理画面にログインする
- FTPサーバー内のフォルダ名称を元に戻す
- WordPressのプラグインを最新にアップデート